こんにちは!
エルフィールドでエンジニアとして働いている、T.Hと申します。


本シリーズでは、MQL5を使ってFXの自動売買プログラム(EA)を作成する過程をご紹介してきました。

そして今回で、全4回にわたるシリーズもいよいよ最終回となります。


第4回となる今回は、これまでに作成したEAを過去の相場データで実行し、実際にどのような結果になるのかを検証していきます。




📅 シリーズ構成(全4回)


1. 第1回:自動売買プログラムの概要

2. 第2回:環境構築

3. 第3回:プログラミング

4. 第4回:検証(過去の相場データで自動売買を実施)


🧪 検証ツールの設定


まずは、バックテストを行うための検証環境を設定します。


MetaQuotes言語エディタを起動する

MT5を起動し、メニューから 「ツール」→「MetaQuotes言語エディタ」 を選択します。




デバッグ/プロファイリングの設定

MetaQuotes言語エディタ上で
「ツール」→「オプション」→「デバッグ/プロファイリング」タブ を開き、検証環境を設定します。




設定項目は以下の通りです。


  1. 銘柄
     検証を行う通貨ペアを指定します。
     例:USDJPY(ドル円)


  2. 時間足
     検証を行う時間足を選択します。
     例:15分足(M15)


  3. 日付
     検証期間を指定します。
     例:2024/1/1 ~ 2024/12/31


  4. デポジット
     初期証拠金を設定します。
     例:100,000円(JPY)



▶ 検証の実施と結果の確認方法

検証の実施

MetaQuotes言語エディタ上で、検証用のアイコンをクリックするとバックテストが開始されます。




■検証結果の確認

MT5の 「ストラテジーテスター」→「バックテスト」タブ から、検証結果を確認できます。



結果は非常に多くの項目が表示されますが、今回は特に以下の点を重視しました。


・ 取引数:検証期間中にエントリーされた回数

・ 勝ちトレード(勝率):利益が出た取引数と勝率

・ 負けトレード(負率):損失となった取引数と負率


ストラテジーテスターの詳細については、MT5公式サイトをご参照くださいhttps://www.metatrader5.com/ja/automated-trading/strategy-tester



📊 検証結果

作成した自動売買プログラムを、以下の条件で検証しました。

検証パラメーター

・ 銘柄
 USDJPY(ドル円)
 GBPJPY(ポンド円)
 EURUSD(ユーロドル)


・ 時間足:5分足(M5)、15分足(M15)、1時間足(H1)


・ 期間:2024/1/1 ~ 2024/12/31


・ デポジット:100,000円



■ ドル円(USDJPY)




■ ポンド円(GBPJPY)



■ ユーロドル(EURUSD)




📝 考察とまとめ


いかがでしたでしょうか。


ドル円(USDJPY)の5分足・15分足については、取引回数がある程度確保できた中で、
比較的安定した勝率と損益となりました。

一方で、他の通貨ペアや時間足では成績が安定せず、今回のロジックのままでは実運用は難しいと感じています。


ただ、今回の検証を通して、「あらかじめ決めたルール通りに、感情を一切挟まずにトレードを行う」
という自動売買の強みを、数値として確認することができました。


#1で触れたように、裁量トレードでは「もう少し待とう」「今決済すべきかもしれない」と
迷ってしまう場面が多くあります。

その点、自動売買はメンタルに左右されず、淡々とルールを実行し続けられるのが大きなメリットだと改めて感じました。


今回作成したEAも、SMAの種類やロット数、値幅のパラメーター化など、まだまだ改善の余地があります。
今後は別のロジックにも挑戦しながら、検証と改善を重ねていきたいと思います。

本シリーズを通して、「自動売買プログラムは、自分でも一から作れる」ということが少しでも伝わっていれば幸いです。



最後までお読みいただき、ありがとうございました。

それではまた別のテーマでお会いしましょう!👋



🔚(完)