こんにちは!
エルフィールドでエンジニアとして働いている、T.Hと申します。


私は普段からFXによる投資を行っていますが、「なかなか思うように利益が出せない」と感じることが多くありました

チャートを見ていると、「もう少し待とう」「今決済したほうがいいかも」と考えてしまい、
計画通りにトレードできないことがあります。その原因を振り返ると、やはりメンタルの影響が大きいと感じます。


そこで、「感情に左右されないトレードを実現するには、自動売買プログラムを作るのがベストではないか?」と考え、
今回MQL5を使って自動売買プログラム(EA)を作成することにしました。



本シリーズでは、MQL5の学習も兼ねて、実際に自動売買プログラムを作成していく過程を記録していきます。
プログラムのロジックを考えながら、メンタルに左右されないトレードを目指します!




📅 シリーズ構成(全4回予定)


シリーズは全4回にわたり、以下のような流れで進めていく予定です。


1. 第1回:自動売買プログラムの概要(本記事)

2. 第2回:環境構築

3. 第3回:プログラミング

4. 第4回:検証(過去の相場データで自動売買を実施)



📝 第1回: 自動売買プログラムの概要


FX(外国為替証拠金取引)は、異なる通貨を売買することで利益を得る取引です。

本記事では、FXの自動売買プログラムを作成するために、取引プラットフォーム「MT5(MetaTrader 5)」と、
その専用プログラミング言語「MQL5」を使用します。

MQL5を利用することで、売買のルールを自由に設定し、完全自動で取引を実行することが可能になります。



💱 FXとは?

FX(外国為替証拠金取引)は、異なる通貨を売買して利益を得る金融取引です。

例:1ドル=150円のときにドルを買い、1ドル=155円になったときに売れば、5円の利益が得られます。


具体的には:

・1ドル=150円のときに10万円をドルに両替 (約666ドル)

・1ドル=155円のときに円に戻す (約10万3,000円)

3,000円の利益が発生します。


これがFXの基本的な仕組みです。



🤖 自動売買プログラムとは?

自動売買とは、あらかじめ設定したルールに基づいて売買を行うプログラムのことです。

FXは24時間取引されるため、チャンスを逃さずに効率的に運用するには自動売買の活用が有効です。


また、人間の感情に左右されずに取引できる点も大きな魅力です。



🖥 MT5とは?

MT5(MetaTrader 5)は、FXや株式の取引を行うためのプラットフォームです。
チャート分析や自動売買(EA)の機能が充実しており、多くのトレーダーに利用されています。



💻 MQL5とは?

MQL5はMT5上で動作するプログラムを作成するための専用言語です。
自動売買プログラム(EA)やカスタムインジケーターを開発することができます。



⚙️ 今回作成する自動売買プログラムの仕様

今回作成するプログラムでは、200SMA(200期間の単純移動平均線)にタッチしたローソク足の
反発を狙う戦略を採用します。

200SMAは、多くのトレーダーが意識する重要ラインです。

・価格が200SMAに近づくと、サポート(下支え)やレジスタンス(上値抵抗)として機能する傾向があります。

・そのため、200SMAにタッチした際には長いヒゲを持つローソク足が出現する場面を狙います。



📈 エントリーポイント①:上昇トレンドでの反発狙い

上昇トレンド中に一時的に下落し、200SMAにタッチして反発を狙います。


■条件

・ローソク足が200SMAにタッチしたときに、長い下ヒゲを持っています。

・そのローソク足が出現するまでは、価格が200SMAより上で推移しています。




📉 エントリーポイント②:下降トレンドでの反発狙い

下降トレンド中に一時的に上昇し、200SMAにタッチして反発するポイントを狙います。


■条件

・ローソク足が200SMAにタッチしたときに、長い上ヒゲを持っています。

・そのローソク足が出現するまでは、価格が200SMAより下で推移しています。




以上が、自動売買プログラムの概要です。


次回は、MQL5を使った自動売買プログラムの開発環境を構築していきます。

お楽しみに👋